有形文化財・旧農林省蚕糸試験場第一蚕室(桑ハウス)


連休の終わり5/7にお隣り日野市「日野宿スタンプラリー2022」に行ってきました。有形文化財・旧農林省蚕糸試験場第一蚕室(桑ハウス)が一般公開されると知ったからです。
屋根裏は立入禁止ですが、蚕室や温熱環境のコントロールの仕組み、研究内容、塗装についてまで!建物を隈なく説明していただきそのマニアックな話が楽しくて大満足の見学会でした。
東京ヘリテージマネジャーの皆さんがボランティアで解説していらしたそうです。
・杉並の蚕糸の森公園は知っていましたが、日野にもあった事を初めて知り、新宿御苑→から転々と移り、今は筑波にある事。
・建物は最先端のRCと木造の混構造で、蚕の成育環境(研究)温度管理のための工夫(セントラルヒーティングみたいな)など歴史を知ることで改めて国策として絹の輸出にいかに力を入れていたのか、居住者というか蚕に対する設計者の思いが伝わってくる建物でした。
また、他所で「時代によって、庭に植えられる樹種が異なる、流行りがある。(昭和初期のシンボルツリーは南国風:例えばシュロ、ソテツ、芭蕉のような)」が話題になっていて、小笠原伯爵邸のテラス脇にもシュロ(?)が植わっているのだけれど、同じ頃に出来たこの桑ハウスにもシュロがうわっていたのが可笑しかった。