大規模修繕工事の議案書


団地に住んでいると約10年ごとに団地全体の修繕工事が行われる。長期修繕計画に則って行うのだが、求められる住宅性能(耐震性能、省エネルギー)は年々変化する。
2019年から幹事として関わってきた団地の大規模修繕工事が、いよいよこの4月から着工予定である。バラエティに富んだ形態や住棟タイプは素晴らしい環境を造っているのだけれど、その多様な住宅を共通に修繕をするのはなかなか大変な事で、そのための臨時総会に向けて議案書を作成中。私の担当は住宅金融支援機構からの借入金と東京都の利子補填を受けるための議案です。
前回議案書を参考に、幹事会からアドバイスを受け、工事内容と工事金額、積立金の額、返済年数と次回予定している大規模修繕工事に必要な資金等々、先輩たちが作成してくれていた資料をあちこち丁寧に見返して、ようやく筋の通った資料が完成した。明日は9:00から会議。

【園Power】しらべる×つくる×かえる

今回の講師は研究者であり設計者でもある藤田大輔さんです。子どもたちをじっと見る。保育士さんをじっと見る。

その結果が、どんな形になっているのでしょう?

保育に関わっている方だけでなく、みなさまの参加をお待ちしております。

子ども環境ラボVol.21

 

『椿の庭(2021年4月)』

葉山の坂の上で、奈良の古民家を移築した一軒家に住む祖母と孫娘。

祖母は相続の関係から家を手放す事になるのだが、大好きな家を手放す決心をするまでが庭の草花と海と季節の移ろいとともに静かに進んでいく。「もし私がこの地から離れてしまったら、ここでの家族の記憶やそういうものすべて、思い出せなくなってしまうのかしら」と訪ねてきた夫の友人に語る。

 

「古い家」「祖母」「メンテナンス」「相続」、思い出が詰まったアリコベールも同じような経緯で、手放すことになりました。

元々のアリコベールは松本家具が似合う家でしたが、リノベーションされた家は北欧の家具で統一されています。カラースキームは全く変わってしまったのですが、外観、木製建具とフランス落とし、太い飾り梁、窓の飾り棚、木の床、漆喰の壁は丁寧に扱われていて、この写真を見ると思い出します。

 

「家とは人の記憶が宿る装置のようなものではないでしょうか。柱のキズや床の木目などふとしたものに個人的な記憶が宿ります。それが失われると、思い出すすべもなくなってしまう。普遍的な喪失はやがて、日々の積み重ねの中で和らぎ、次に進むことになります」と、どこかで『椿の庭』監督・脚本・撮影の上田義彦さんが話されていました。

空間の持つ魅力がどこにあるのか見極めそれが壊されなければ、表面的には変化してもそこでの暮らしや心地良さはいつまでも見つけることができる。『リフォームとは何か?』大切な芯を教えてもらいました。

名作建築でも有名建築家の作でも無い家を買い取り、残してくれた会社に感謝をしなくてはと思います。

HOUSE OF FINN JUHL HAKUBA(写真はホームページより)

 

沈黙の春を想う

"猛暑により産卵数が減少しています。生協に加入して30年以上経ちますが、卵の数量調整は初めての事です。
暑い、線状降水帯、異常気象、人間だけではなくニワトリや乳牛だって、生き物みんなに影響を及ぼしている事なのに想像力が足りなかった。
春にサンショの葉っぱが丸坊主にならなかったのは2年続きで、アゲハが産卵しなかったから。
スーパーの卵は変わらず10個入りだけど、私たちが地球に出来ることを少しづつでも実践したい。

 

有形文化財・旧農林省蚕糸試験場第一蚕室(桑ハウス)


連休の終わり5/7にお隣り日野市「日野宿スタンプラリー2022」に行ってきました。有形文化財・旧農林省蚕糸試験場第一蚕室(桑ハウス)が一般公開されると知ったからです。
屋根裏は立入禁止ですが、蚕室や温熱環境のコントロールの仕組み、研究内容、塗装についてまで!建物を隈なく説明していただきそのマニアックな話が楽しくて大満足の見学会でした。
東京ヘリテージマネジャーの皆さんがボランティアで解説していらしたそうです。
・杉並の蚕糸の森公園は知っていましたが、日野にもあった事を初めて知り、新宿御苑→から転々と移り、今は筑波にある事。
・建物は最先端のRCと木造の混構造で、蚕の成育環境(研究)温度管理のための工夫(セントラルヒーティングみたいな)など歴史を知ることで改めて国策として絹の輸出にいかに力を入れていたのか、居住者というか蚕に対する設計者の思いが伝わってくる建物でした。
また、他所で「時代によって、庭に植えられる樹種が異なる、流行りがある。(昭和初期のシンボルツリーは南国風:例えばシュロ、ソテツ、芭蕉のような)」が話題になっていて、小笠原伯爵邸のテラス脇にもシュロ(?)が植わっているのだけれど、同じ頃に出来たこの桑ハウスにもシュロがうわっていたのが可笑しかった。

 

 

 




「柚木沙弥郎 life・LIFE」

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「柚木沙弥郎 life・LIFE」を見に、立川のPLAY! MUSEUM(プレイミュージアム)に行って来ました。
99歳になる今でも、スケッチをしデッサンをし仕事をしています。
手を動かし続けることは大切だなぁ。
テキスタイルの型染が取り上げられることが多いのですが、今回はこどものとも絵本の原画や版画、自宅にあるこまごましたものも一緒に展示されていて、写真で見る人柄そのままの素敵な展覧会でした。
さすが、PLAY! MUSEUM!子ども連れのファミリーも多かったのですが、子どもたちが騒ぐことなく楽しそうに会話しながら見ている様子にほっこりしました。