[建築]『バリアアリーからバリアフリーへ 〜それぞれの垣根を越えて〜』

3月6日に南多摩保健医療圏地域リハビリテーション支援センター主催の、シンポジウムに参加しました。随分時間が経ってしまいましたが、ご報告です。

■基調報告
リハビリテーションの立場から、今村安秀さん、永井純さん、石濱裕規さんが「バリアフリーアンケートの調査結果」で、ADL評価(FIM )の当事者、家族、ケア専門家の評価は必ずしも一致しないという事について。

■藤井直人さん(交通バリアフリー
一ヶ月に10日以下の外出しかしていない人に精神的ストレスを受けている人たちがいる。外出の頻度とストレスの相関関係を調査し、出掛ける事は大事。
公共施設や駅のバリアフリー化とは、凸凹した段差の解消が主目的ではなく、バリアーがあることで外出が億劫になり→ストレスを受ける→健康を損なう事を防ぐということ。

■熊谷晋一郎さん(小児科医)
熊谷さんは、熊谷さんの方法でエレガントに採血をし流れるように診察をするそうだ。モノとの関わり/人との関わりにおいて、(健常者が考える)普通という規範に基づく形を正しい事として、その方法ややり方に近づくことがリハビリの目標ではない。身体機能/状況に合わせて自分の方法で、自分の望む暮らしを営むことができるようにするリハビリという考え方に共鳴した。

■横山眞理
「おうちを元気にからだを元気に」(多摩ニュータウン・ケア連携バリアフリー改修事業)事業の紹介で、医師・リハビリ・医療職、福祉職、介護職と建築設計者がチームで取り組むバリアフリー改修について。