[建築]H.C.R2013国際福祉機器展

19日に、ビックサイトで行なわれた国際福祉機器展に出かけてきました。このイベントは今年第40回ですが、私が参加するのは3回目です。
医療・介護・福祉・保健・建築の連携による住宅改修という取組みを通して知ったものです。昨年は展示や業者さんのセミナーを聞いたのですが、今年はシンポジウムにも参加しました。

「活力ある高齢化と世代間連携へのドイツの挑戦」というテーマで、ドイツの高齢化と介護保険制度や財政についてのお話しでした。講師は、マンフレッド・ヴィーナント教授(SHRハイデルベルク大学 社会法律学研究室)

1980年代のベルリンの壁崩壊により旧東ドイツソ連のドイツ系の大量の無保険者の出現による保険制度の改革。

2012年、ドイツ国民の20%を占める移民の中で保険のない高齢者をどう守って行くか。

ドイツで介護を担っているのは95%が女性。家族と介護労働者だが、東欧からの出稼ぎ女性が多く、彼女達が働いている間、その子どもたちが家で一人になってしまう問題が解決されていない。

正規雇用者の保険徴収をどうするか。など等。

少人数の世代と団塊世代が世代間を越えて連帯する、移民と国民が連帯する、集団を越えて一緒にみんなが生活しているという意識が大事で、そこからしか解決の道を探ることはできないようです。

どこの国も悩みは同じで、どうやって乗り越えていくか他国の事例に学ぶだけでなく、実行できるかどうかが大きな課題だと思います。