[日記]折元立身展

2016年7月1日 川崎市市民ミュージアムで開催中の折元立身展に行って来た。

ラウンジで一休みしていると、後ろのテーブルにすわった3人組の会話が聞こえてきた。(30代女性+40後半〜50前半男性2人)
『[アート・ママと息子]のやっつけ感、〈ベートーベン・ママ〉のくだらない感がいい。おもしろかった。』

折元さんの介護を客観視し、介護者のいらいら、いらいらしている自分を表現しているのがこの三部作〈ベートーベン・ママ〉〈モーツァルト・ママ ディナー〉〈プレスリーのおむつ替え〉で、私は折元さんというより美術家の精神力の強さに圧倒された。
“くだらない感”とか“やっつけ感”とかまったく思いもしなかったので、見方はいろいろだけれど、介護する身になることで理解できるアートだと思う。

でもさすがに、あの部屋のぐちゃぐちゃさにはクラクラして頭痛がしそう、近寄れなかったです。リフォームしたい。

おばあさんたちの食卓は、500人を招いてその地区の伝統料理を食べるパフォーマンスなのだけれど、全然違うのにパペットの晩餐会を思った。

この川村さんのコメントを読んで行ってきました:
川 崎市民ミュージアムで折元立身展をやっています。近江八幡のボーダレスミュージアムNO-MAで見たときには「何だ?」と思ったものでしたが、自分が介護 する身になるとわかる気がしました。まずは、アートとして客観視すること。それでも、いらいらしたら、いらいらしている自分を表現するのだそうです。なる ほど。