190209 さんラボ展

さんラボ展(慶大・加藤文俊研、早大佐藤洋一・沼田真研、慶大・石川初研)に行って来た。アプローチの仕方やキーワードに沿った展示として表現さ れたものは3LABで異なっているけれど、人が暮らす場所、場の営み、その場所らしさ、居場所、傍観者(または当事者)としての自分、自分にとっての心地 よさ、を考えるという事が、同じなように思う。

興味をひかれたのは、加藤研究室の『とじとじ-桜丘閉店物語』渋谷の再開発でクローズすることになった商店の最後のシャッターが降りる瞬間を見届け、その顛末を記録する。
閉店が立て続けに起こるのが面白いという純粋な思いからテーマに選んだそうですが、
実際の閉店の様子と(それを体験していないメンバーが)『こうあって欲しい。』想像の閉店が、物語になっている。

両方の物語を読んで、実際はどちらが本当の様子であったか?と質問されて、見事に外れました。
賑やかにわいわいと閉店した様子を本当としたのですが、実際はしっとり静かに閉店したのでした。
そして、外れたけれど、しっとり静かに閉店して良かったなぁという気持ちでした。
と同時に、これらの店が最後の日を記録に留めてもらって良かったなぁ、と他人事ながらうれしく思いました。
私の商店街でもこの1〜2年で5軒が閉店し2軒がオープンしました(します)。何にもしなかったな。店舗を“記憶ではなく記録として最終日を残す。”ありがとうございました。

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